コラム

リフラクション


仕事に成果を出すためには何が必要であろうか考えてみる。リフラクションという考え方がある。リフラクションとは「反映させて行動する」という意味で「ハーバードの人生を変える授業」の中で述べられている。

考えてみると当たり前のことなのだが、意外に実行できていない人は多く、そういう人は必ず「勉強にはなったけど、効果の出ないセミナーだった。」「理屈はわかるけど、実際は難しい」と言う。つまり、成果を出せない責任は自分ではないと言っているのだ。セミナーに勉強に行く。そして勉強したことを実践する。そして成果を出す。という一連の流れがあるが、数時間のセミナーで講師が何百時間もかけてやってきたことを、細かいことまで話すことは不可能だ。個性も違う。それを補うのは本人の実践以外にない。仮に料理人とすれば、料理で習ったことを後で実践して納得するまで検証していくしかない。習っただけで、実際に料理を作らずに上手になることはあり得ないと誰でもわかるだろう。

しかし、そうしても結果の出る人と、出ない人の差は出る。その原因は何だろうか?その原因は「自分の心の状態」をマイナスにしているからだという。未来は「今のあなたの心の状態」×「行動」で決まるわけだが、マイナスの心の状態では、結果はマイナス、つまりでない。マイナスに何をかけてもマイナスだからだ。

マイナスの心と言うのは、「やりたい」ではなく、「やらされている」「いやいやでもやらざるを得ない」というこころの状況だ。これでは奇跡はおきない。良い結果がでるというのは考えてみると奇跡である。皆さんの周りで良い結果が出せる人は何割くらいいるだろうか?もし少数ならそれはある意味奇跡である。他の多くの人ができないことを成し遂げているからだ。

心の状態をマイナスから見ると一番大きなマイナスは「怒り」であろう。次に「不満」だ。これに対しプラスのこころの状態は「喜び」である。仕事にチャレンジできる喜び、選ばれた喜びだ。これよりも大きなプラスは「感謝」である。仕事に感謝してチャレンジすると奇跡はおきやすくなる。皆さんの周りを見て欲しい。成果を上げる人は喜びや感謝の気持ちを表明している。感謝は良い結果をもたらす他者への配慮に満ちた実践につながる。感謝!である。

渕上コラム「変える言葉」