コラム

会議での発言バランス


会議を運営していてしばしば感じることがある。それは発言のアンバランスだ。例えば今期の目標はこれこれですと会社が決める。それに対してどのように発言するのが良いのだろうか?

例えばこれこれして欲しいと発言するとする、しかしその前の言葉が抜けている。この言葉の前に、「私は、会社の目標達成のために**します。そのために**して欲しい」と自分の働きを表明しなければならない。なぜなら、どんな企業でもあれがない、これがない。もっとこうして欲しいなど批判すれば材料はいくらでもある。批判ばかりする人間は結果「野党」なのだ。いうだけでしない。そういう社員が良い成績を上げているのをみることはない。成績を上げる人間は、他の社員やトップの批判より自分自身を批判し、その反省に立って実行計画を立てて表明する。つまり自分に視点が向いている。

以前報酬規程をきちっとつくってくれと言われたことがある。しかし、それまで時間をかけて規定を作ったものに対しては何の実行もしない。そうすれば、また作っても何もしないかもと疑心暗鬼になり、様子を見てあるレベルまで実行できてからと考えてしまう。結局ルールで固めないと動かない社員がそこにいる。いや固めても動かないのかもしれない。

会社の仕事のバランスはしんどいところと無駄にきつくないところ、前に進むところと変えないところ、ベテラン社員と若手社員など相反するもののバランスが良いと会社が元気になっていく気がする。

会議のバランスも本人がどうやるか、その実行のために他人の協力を得られるかというバランスが必要だ。他人の批判ばかりする社員、本人の努力が全く見えない社員とは、一緒に仕事をしたくないと感じることも多い。

ほんとうに良い会社を作ることは難しい。どういう会社を経営者は良い会社と考え、その考えに賛同する社員を広く集めていくか、ホリエモンのように、社員はいらない。すべて外注で対応するという考えも一理ある。外注費で支払えばその仕様書のとおりに実行される。給料で払えば、社員の成長費用を支払いながら裏切られる。さてどうしたものか?

渕上コラム「変える言葉」