コラム

一流のリーダーの意外な習慣


10年間有名企業で秘書として多くのトップの下で働いた能町光香さんが一流のリーダーに共通な習慣について述べている。できる社長の一つ目の特徴は「言い訳をしない」ということだ。言い訳というものはあくまでも自分を正当化する弁論だ。
そこには大きな落とし穴がある。それは「言い訳をすればするほど、信頼が失われていく」ということだ。仕事ができる人はそのことを良く理解しているのだ。だから決して言い訳はしない。

二つ目は、「どんな人にも対等に接する」だ。地位の高い人ほど偉そうな振る舞いはしない。偉そうにふるまう人は実は偉くないということだ。
肩書でころころ態度を変える人は信用されない。肩書は記号にすぎない。人によって態度を変えないリーダーが率いるチームは良いチームになる。

三番目の特徴は、「マネジメントしてもコントロールをしない」ということだ。そして最後に「一体感をつくりだす」。つまり働いている社員の人格を大切にし、やる気の出る環境を整えているのだ。
逆に部下を怒鳴りつけコントロールしようとするリーダーは時代錯誤である。そういう人には優秀な社員は誰もついていかない。

また、秘書として新年早々にトップから言われるのは意外にも「今年のミッション」「今年の戦略」などの業績に関わることではなく、「休暇の予定」だそうだ。
一流の人はしっかりと休みをとる。なぜなら、休暇は、脳を休め、クリエイティブな思考を活性化させる大切な時間だと知っているからだ。

それに「アイデアは移動距離に比例する」と考えており、そのため多くの場合で遠くに移動して、非日常の景色・世界を楽しみ、様々なものを吸収して帰ってくる。
インスピレーションは異空間に身を置いたときに訪れるのだ。「できるだけ東京から離れた場所、離島なんかがよい」というリーダーも多い。

また、東京・大阪間の移動にも、利便性の高い新幹線より飛行機を選ぶリーダーも多い。その理由は、新幹線より飛行機に乗った方が、仕事にいい影響を及ぼすことができると考えているのだ。効率より、仕事に良い影響を与えるものを優先するのである。

渕上コラム「変える言葉」