コラム

仕事の壁


私たちは、毎日ほぼ同じ時刻に起き、会社に行き仕事をして家に帰ります。会社の仕事は毎日ほぼ決まった業務を繰り返しおこなっています。そのやり方は会社としても、働く社員としても習慣として定着しています。その中で社員は単純な仕事から複雑な仕事まで習慣化させながら、仕事のスキルを向上させていき、ベテランとなり、そしてプロとなっていきます。

このように人は習慣化することで、長く継続をして効率よく行うことができるのです。
しかし、この習慣化には弱点があります。それは柔軟さに欠けるということです。将来のために必要な新しい習慣にない仕事は面倒になってきます。従来のやり方を変えるのも嫌がります。つまりマンネリ化するのです。このマンネリ化は次のステージに向かう進歩への障害となります。原則としてどんな仕事についても習慣化はなにより大事です。習慣化が規則を生んでくれます。安心感を与え、集中力を増し、ミスを防いでくれます。この二つの相反することをどう考えていけばよいのでしょうか。

まず事実を見ると、私たちの日常、顧客の置かれている状況や考え方、それに対応する仕事は否応なく日々変化をしています。過去は正しかったことも、未来は間違っているかもしれません。なぜなら、技術は日々進歩しているし、人の気持ちや考えも時代により大きく変わっていきます。これに柔軟に対応するには習慣化を壊してやる必要がでてきます。そのためには非習慣を取り入れるしかありません。例えば部下をつける。ポストを変える。仕事の幅を変える。目標を変える。転勤させるなどさまざまなやり方があります。

社員個人としては、そのような非習慣化はかなりストレスのある課題です。しかし経営者(幹部)の仕事として、習慣化で効率を上げ、それを壊すことで柔軟性を維持し、「習慣化の罠」に陥らせないこが重要になります。レベルアップするための仕事の壁は非習慣化を取り入れることから起こってきます。新しいことに挑戦することは誰にとっても大変なことではありますが、私たちの意思と関わりなく変化は起こってきます。考えて見れば、新入社員の時はすべての仕事は未知の仕事です。でもそれを当たり前と受入れる柔軟性があるため、新人は成長し、企業の中堅を担うようになるのです。経営者(幹部)から新しい仕事を依頼されたら、社員は思い切ってチャレンジすべきです。そうしないと気がついたらこちこちの今あることしかできない△社員になってしまいます。柔軟性の発揮は社員にとっての未来への切符なのです。

渕上コラム「変える言葉」