コラム

キャリアアップ


2021年4月から同一労働同一賃金を含む「働き方改革関連法」が中小企業に導入される。中小企業に勤めると新人時の仕事をずっとやり続けることが多い。
このやり方だと給料はずっと上がらないことになる。なぜなら同じことをやっているなら成果は変わらないからである。そうすると会社が仕事を青王してくれないと、欧米のように自分で学んで仕事を変え、本人が望む給料を得られる職業を選択することになる。

日本では、以前は大企業では会社がキャリアアップを考えてくれていたが、これからはそういう会社も減っていき、自分でキャリアアップをはかる時代になるだろう。
自己啓発に年収の1~2割を研修に使っている人も増えている。

食べるために働いていると考えている人は、これからは厳しい時代になる。今の子供たちはほぼそう考えてはいないからだ。
自分の夢を実現するため、社会に貢献するため、前向きにキャリアアップを考えている。後ろ向きの人はその若い世代に対抗するすべがない。なぜならどの経営者も前向きな人を採用したいからである。

君たちの前にもしキャリアアップを考えてくれる経営者がいればそれはラッキーである。それはより高い専門性と地位を得られるチャンスだ。
そう考えることができなければ君たちの仕事・給与・処遇は一切変わらない。逆に価値低減の法則により下がっていくかもしれない。社員のキャリアアップを考えている企業の定着率はかなり高い。人も採用しやすい。なぜなら自分の未来を考えてくれる会社に唾する人間は普通いないからである。

キャリアアップは絶対に必要なことである。なぜなら、時代がこれほど大きく変わっていくのに、同じ仕事をしていて未来があると考えることはどう考えてもおかしい。仕事は常に少しずつ難しいことにチャレンジする必要がある。
イソップ寓話に、キツネがおいしそうなブドウを見つけるが、高い木の上にあり、手が届かない。するとキツネは「あのブドウは酸っぱいに違いない」と捨て台詞をはいて去っていくのだが、目の前にあるチャレンジすべき目標に対し、同じことをいっていないだろうか?「こんな仕事意味がない。誰もしない」あなたはイソップのきつねかもしれない。

渕上コラム「変える言葉」