コラム

時代をワクワク生きる


皆さんは今生きている時代を意識したことはあるだろうか。私はいつも意識している。新しい時代の新しい仕事に参加できれば自分が持っている能力がより役に立つかもしれない。常にそういう意識で仕事に接している。そのため多くの仕事を経験することになる。その結果、仕事にワクワク感を持っている。事業計画、ISO9001(品質)ISO14001(環境)のコンサル、生損保、リスクコンサル、人事コンサル、M&Aコンサル、幹部教育、相続コンサル、終活コンサルなど多岐にわたる。そして世の中には天才と呼べるような人も東京に行くと散見され、そういう人と一緒に話したり、飲めたりを楽しんでいる。

しかし、大分で多くの経営者と話をしても、固いと言えば固いが、時代に合わせて根本的にやり方を変えようとする経営者は少ないと感じる。食べるための経営・労働は苦しい。仕事をワクワク楽しくできることは人生の楽しみになる。

会社の業務内容はそれぞれに異なる。何が共通の価値なのか?脱皮するために共通のスキルはあるのか。松下幸之助氏、稲盛和夫氏、海外ではピータードラッカーなどが述べる言葉が今でも多くの経営者に受け入れられるのは、そこに普遍的な解答がかかれているからである。例えば有名な「未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。現実からしかスタートできないからである」という名言があるが、これに反論する経営者はいないだろう。

またドラッカーはマネジメントの中で次のようにも言っている。「企業の目的は顧客の創造である。したがって企業は二つの、ただ二つだけの企業家的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす」。マーケティングとは市場を理解し、顧客のニーズを満たす行動をいい、イノベーションとはマーケティングに基づき新しい価値を創造する活動をいう。

さて中小企業がこのようなドラッカーの提言を受け入れるのには何が必要であろうか。私はスタートとしては「事業計画」だと考える。自分の会社の又は事業の将来を現時点の経営内容から考えていくのは事業計画しかない。考えることの価値をあまり深く考えずに、赤字にもかかわらず前年のやり方を踏襲していく経営者にすすめて33年経つが、やれば変わるのにと思うことが多い。

渕上コラム「変える言葉」